考え

余命2ヶ月の肝血管腫体験記(後半)

周りの人には普段から健康そうに見られるヨガとりっぷです。そんな私ですが35歳の時に「肝血管腫を切除する手術」を受けました。これはもう人生最大にインパクトのあるイベントでした^^;なのに人間とは忘れる生き物ですね・・・。あれから9ヶ月がたち記憶も薄れてきました。でも記憶と共に薄れることはない新たな価値観を築いたことは間違いないです!!
この記事は肝血管腫の記録の後半です。前半はこちら。

いよいよ入院 2016.12.14: メンタルは意外とおだやか

手術前日のお昼に病院入りしました。CTなど最終検査、手術・入院の説明、K先生から両親へ手術内容&リスクの説明、同意書のサイン、看護師さん、オペメンバーからの挨拶など前日は何かと忙しいです。K先生は、自分が手術した患者さんで最短2日で帰った人がいると話してくれました。このかたは保険の関係で無理やり帰ったとか。他には最近おばあさんが1週間で退院したという例も。なら私は、4日間で退院する!と伝えたところ、「了解〜!僕もはよ帰って欲しいしな〜。」と、いつもの穏やかな表情に加え、少しにやにやしてました。ちなみに私のような腹腔鏡手術の一般的な入院期間は2週間です。


最後の晩餐かもしれない・・・。

両親を見送りご飯を食べました。オリエンタルベーカリーのパンが甘くて濃厚でとっても美味しかったです。おかずは薄味です。普段はカロリーを気にしてこんなに沢山食べませんが、手術後はまる二日近く食べれないので食いだめするため完食しましたw
精神的には落ちついてて仕事のこととか考えてました。下剤を飲んで明日に備えて21時に寝ました〜。

手術当日: ドラマで見たやつ


清潔で綺麗な病棟だったな

6時半起床、病院はあまり寝れなかった(泣)相部屋なので他の患者さんと一緒なのですが、向かいの患者さんの機械音がずっと鳴ってたり、あと腰も痛かったです。
さて、先生に希望した通りAM8:30の朝から手術。貴重品ボックスに携帯を入れて、手術着に着替えて付き添いの看護師さんと手術室へ歩いていきますw 手術室の前まで来ました。あ〜〜この扉ドラマで見たことある。ここでマスクや帽子を被りお母さんとお別れしました。手術室のなかには、不自然なまでにニコニコした4人の麻酔師さんや助手のかたがたがおられました。手術台に自分で登って寝転がります。「暴れると大変なので縛りますね〜。落ちると危ないのでベルトしますね〜。」と言われガッツリ固定されました。患者さんを安心させるためなんでしょう。麻酔を手の甲に打たれました。痛いっ、なんだか失敗したみたいでもう一度打ち直されました。痛い〜〜(泣)。
そして、K先生がやってきました。そこで、いよいよだなと実感。優しくしてくれた人のことを思い出すと涙がつーーっと出てきました。その後スグに眠ってしまいました。

3時間後、生きてた・・・

3時間後に目が覚めました。「無事に終わりましたよ〜」とのこと。
個室のベッドです。あ、終わってる。あ、なんか酸素マスクしてる。あっ痛い。痛い〜〜〜〜〜〜(泣)「じゃぁ麻酔入れますね〜〜」と看護師さんが点滴に
麻酔を入れてくれたら徐々に痛みがおさまりました。身体には、点滴(麻酔)、酸素マスク、ドレーン、尿管、脈拍計、なんかいっぱい管がくっついています。私の場合、スポーツしてるからか、徐脈なので何度も危険信号がピーピーうるさいのでこれはすぐ取り外されましたw


麻酔注入

手術後の体感として、何より上半身が一切動かない。呼吸するのもしんどい。全身麻酔で一度心臓を止めていることもあり内蔵にエンジンが掛かってないような感じ。。。腹筋にも一切力が入りません。また動こうとすると切ったところが痛い。
でも何はともあれ、わたし生きてた。死ななかったなぁ・・・。と安心しました。

術後2日目: 空腹でナースコール

2日目、早朝仕事が気になり、スマフォをとってもらいメールをチェックするとデータを緊急で送ってほしいという内容が・・・。ムリ!!どうしよ〜(・_・;って考えると幸にもそのデータはDropboxと同期していた。唯一動かせる右側の肘から下で操作し、パタンと力尽きました。それにしても、1日半何も食べてないと、もう空腹で空腹で・・・。ネットで調べると空腹すぎると低血糖になって危険ということ。ナースコールを鳴らして何か食べたらダメですか?と聞くとダメですと簡単にあしらわれました^^;
お昼前に「ずっと手術着なのでお着替えしましょうか〜」と看護師さんがやってきました。腕だけの力でポールに捕まって身体を無理やりおこしベッドに腰掛けました。さらに無理やり立った瞬間、立ちくらみ、吐き気、頭痛が・・・。結局着替えれず、すぐにベッドに横になりました。立つことがこんなに困難なことなのか落ち込みました。


やっとご飯です!※これは3日目のご飯

でもさっきの気持ち悪さのせいで食欲も一気に落ちて、あんなに楽しみにしてたご飯なのに喉をスムーズに通らない( ;∀;)その後、ドレーンを抜いて貰いました。痛かった・・・。予算の関係でこのまま一人部屋にいれなく、私はベッドに寝たままベッド・収納家具と一緒に相部屋に大移動することになりました。細い小柄な女性の看護師さんがすごいパワーでベッドを押して連れてってくれましたw尊敬(・_・; 寝てただけなんですが、ぐったりしてた私は相部屋でそのまま一眠りしました。


お母さんがチョコを買ってきてくれた♡

起きたり寝たり起きたりしてると、あることに気づきました。「動く→気持ち悪い→3時間ほど寝る→超回復!!」の方程式。明後日の退院のために、リクライニングベッドのリモコンを駆使し身体を上下させたり、脚を曲げ伸ばししたりひたすら動かせる範囲で動かしまくりました。案の定「動く→気持ち悪い→3時間ほど寝る→超回復!!」の方程式があてはまり自分で身体を起こすことに成功しました。しかし、まだ尿管もついてるし立って歩くこともできない。
こんな状況で私は明後日退院できるのか…。不安がよぎったけど諦めずに「動く→気持ち悪い→3時間ほど寝る→超回復!!」を繰り返す。しばらくして立つことに成功しました\(^o^)/

術後3日目: 全ての管が取れまして

自分でトイレまで(5m先)歩けるようになったので無事に尿管が取れました!朝、K先生が休日なのに私の様子を見に来てくれました。10m歩くのも怪しい状況なのですが、それは言わず、余裕&元気アピールしたら「明日、退院する?」とのお言葉が。即答ではい!と答えました。退院のお許しも出たところで点滴も最後になり全ての管が取れました〜(^^)


点滴ラスト!

午後にはコンビニやフリースペースまで歩けるようになり、この日、はじめてお風呂にも入れました(勿論1人で)♪


夜景がとても綺麗だった

術後4日目: 超回復からの退院!

着てきた服に着替えて、朝ごはんを食べてるんるんで退院の準備をしました。ラストの回診がAM10:00でお昼前には退院できます。


調子乗って何度もフリースペースまでうろうろ。

歩くのもよちよちでしたが本当に退院が嬉しかったです。わたしには入院生活は向いてないです。両親が迎えにきてくれてタクシーで帰りました。
4日ぶりに自分の部屋に帰れました。すごくすごくホッとしました。まだ50m歩くのも必死だけど、無事に終えた、生き延びた、という実感が湧いてきました。

やっと未来に進める。そんな気持ちになった瞬間でした。