こんにちは。毎日、エクササイズ(と食べること)でストレスを発散するNASTUです。現在はヨガの先生として毎日お仕事をしていますし、上の画像は24時間ほどかけて六甲山を往復(100kmほど)するトレランレースというやつに参加したときのもの。こんな趣味があるので、周りの人には普段から健康そうに見られます。
毎週日曜AM8:00より大阪・中之島公園で外ヨガをやっています♪興味のある方はInstagramをご覧ください
そんな私ですが35歳の時に「肝血管腫を切除する手術」を受けました。これはもう人生最大にインパクトのあるイベントでした^^;なのに人間とは忘れる生き物ですね・・・。あれから9ヶ月がたち記憶も薄れてきました。でも記憶と共に薄れることはない新たな価値観を築いたことは間違いないです!!私は手術後、仕事をやめたりミニマリストに目覚めるわけです。それは置いておいて、今回は肝血管腫の記録をしておこうと思います。ちなみに私が治療を受けた病院は大阪市立総合医療センターです。お問いあわせが多いので追記しました。2019/10/08
肝血管腫とは
肝臓 血管腫 画像 でGoogle画像検索
「肝血管腫」とは肝臓にくっつく血管の腫瘍のことです。そもそもこの血管の腫瘍は無いのが正常な人間の状態なのですが、出来上がってしまう原因は不明です。人によってサイズは違い、さらに大きくなるかそのままのサイズをキープするか、どんな速度で成長するかは個人差があります。数ミリ程度の人もいればテニスボールサイズの人もいます。
痛みはなく、一生気づかない人もいます。幸い、この腫瘍はガンと違い良性のものなので放置しておいても、悪さはしません。なので「肝血管腫」でネット検索をすると、90%以上の検索結果において手術不要と楽観的な回答が出てきます。
え?わたしお腹切るんですか?
お腹って普通に生きてたら切るとこじゃないことは猫も知っている
この良性でおとなしい腫瘍においてなぜ私が手術をすることになったのか?
2016年10月頃でしょうか。MRIの経過観測の結果を聞きに通院した際、内科の先生が「う〜ん、大きくなってますね。切りましょうか。あなたの場合、前回と比較してサイズアップする速度が早い。」えーーー!でも切るって???お腹切ってから中のその腫瘍も切るってことですよね??私の肌を!臓器を!勿論ナイフで刺して切り取るんですよね。血出ますよね。痛いですよね。お腹傷残りますよね。入院するのですよね。ちょっと興奮もしてきたしそんなこと簡単に「はい、やりましょう。」とは言えない。しかも具体的に手術って何するんですか?と質問したところ「僕は専門ではないので肝胆膵外科の先生を紹介します。その先生に聞いてください。」とのこと。手術するって決めてないのに科の移動をすることにより、システマチックに手術する前程でネクストステップを踏んだことに後になって気づいたのです。患者のメンタル無視した大病院ってやつはまるでロボットです。
はじめて余命を意識
タイトルに入れてる「余命」という言葉。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、日常生活を送っていれば出くわさないリスクを授かっちゃったのです。メスを入れたり麻酔を使う手術って、体験した人はご存知でしょうが死亡するかもしれないんですよね。リスクと死亡率をいっぱい説明受けます。なので私のように、3%の死亡リスクであっても、余命宣告と同じくらい重く受け止める人もいるのではと思うんです。
手術を決意
もう手術しよっかな・・・。※画像は関係ありません
悩みに悩んでのたうち回って、2週間ほどで覚悟を決めました。
手術しないリスクと手術するリスクを天秤にかけてみた
手術とは先生が悪魔で私を痛めつけるためにするものではなく(当たり前かw)手術しないリスクがあるからこそ先生は私にすすめたんですよね。そこで手術しないとどうなるかをまとめてみました。
▼手術しないとこんなリスクがある
・事故などでお腹をぶつけて、血管腫がで破裂すると即死。
・血管腫がこの先どんどん大きくなればその分手術も大変になる。
・MRIを半永久的に、半年に一回継続しないといけない。
・経過観察のMRI費用は、半年に一回の約10,000円と財布が痛い。
主治医のK先生
また、私の手術を担当することになった執刀医のK先生が何より信頼できそうだった。最初にK先生と話したときに、内科からシステマチックにネクストフローを踏まされたことに気付き、「そんな内容も分からないのに手術できないぃ!!!!!(ワナワナ)」って(半泣きで)取り乱してたら、私のためにイレギュラーに1時間も説明時間を別途設けてくれた。無料でw「何でも聞いていいよ〜、そのノートに書いておいで。(ニコニコ)」って。受け答えも穏やかで話していてどんどん不安が無くなっていく。(やはり人気の先生で手術待ち患者が50名以上(だったかな?)いるそうで、例えやると決めても2ヶ月は待たないといけない状況。)雰囲気を見て、今までこんな先生には出会ったことは無く直感でこの先生は違うと思いました。
そして、先生に手術しますって伝えたらなぜか嬉しそうに「そっかー。やるかー。」って言ったんですわ。
3%の確率でも死亡宣告されると人はどうなるか?
どんなハプニングが起こっても食欲は常にキープ(泣)
さて、手術も決意しまして約2ヶ月後がXDAYとなりました。(確定日はまだ分からない)そんな、3%の確率でも死亡するリスクが待ち構えていると人はどうなるか?私の場合こうなりました。
1.泣く
手術宣告のときに先生が言ってたのが「同じ症状で100人ほど病院に通っていてほとんどの人がそのままずっと経過観察で済んでいます。ただその中で、年間で1人ほど手術することになってます。」この確率って難関お受験?って思うほどすごい確率じゃないですか。なんでわたしがその1人?本当に自分がかわいそう過ぎて何日か泣きました。通勤自転車漕ぎながら泣きました。
2.「同じ症状の人」「手術せずに済む方法」「手術した後の合併症など」「入院中の生活」をひたすらネット検索
どうにか逃げられないか?調べましたね。ほとんどネット検索にはあがってこなかったんですが、3人ほどのブログにたどりついて熟読してました。ただ後から思うと自分とは状況が違うので処置も違ってあまり参考にはならなかったです。またお腹カットする手術の後遺症についても調べました。「癒着!」これが怖かった・・・。調べれば調べるほど怖くて震え上がってました。あとは入院中のこと。「尿管!」ですよ。昔、おじいちゃんの御見舞に行った時尿管つけてたのを思い出しました。その時はけったいなことするなぁ〜。歳取ると大変やなぁ〜。って感想やったのに私が35歳女子の私が「尿管〜〜〜( ;∀;)」と「尿管生活」についてはやたら調べましたね。
3.お金を惜しみなく使う
普段、わたしは節約家です。いくらボーナスが出てもお金をあまり使えない性格。お店が提供するサービスに対しても厳しく、こんなものにこんなに払えないって大体判断を下してしまい財布のヒモをなかなか緩めません。ランチも平均300円で毎日過ごしていました。なぜでしょうかね〜^^;
そんな私が、コンビニで値札を見ずにカゴいっぱい爆買いしたり、500円以上のランチ(高い時で1000円)を食べるようになりました。サラリーマンの一般的なお金の使い方かもしれませんが、私にしてはとんでもなく贅沢なことなのです!!!
お金は墓場につれてけない!と思ったからです。
4.生活を豊かにすることがどうでもよくなる
死ぬレベルを意識すると、小さな幸せとかにうとくなるんですよね。例えば、ハロウィンも近いしちょっと雑貨でも飾ってみようか〜とか、秋メイクを試してみよ〜とか、ちょっと新しいアクセサリー付けて気分転換しよ〜♪とか。良く言えばシンプルな生活になりましたwなので生活は、「食べる」→「仕事」→「寝る」の単純リピートになりました。
5.汚部屋になる
上記のことと連動して、部屋の片付けに無頓着になります。そしてすっごく家事が面倒になります。洗濯して乾いたものはたたむ必要ないじゃん。そのまま着たらいいじゃん。みたいな。脱いだ服も山づみ。玄関は10足ほどの靴がところせましと置かれている。そして自分自身もメンテナンスが減り汚くなっていく・・・。
6.運動をやめる
30kmウォーキングや、大好きだったジム通いをやめました。どうせ鍛えても死ぬしな〜。というか、なんで鍛えてたんだっけ???と本気で分からなくなりました。パタンと通うのをやめましたね。
手術日が確定した
12月に入り、病院から電話が掛かってきて、約2週間後に手術日が確定しました。予定してた通り、年末の12月15日です。クリスマス前であり正月前です。いよいよカウントダウン。ココまで来るともう落ち着いていて仕事を調整することに集中しました。