私のレッスンではチャイを皆さんにお配りしています。日本でもスタバやコンビニのインスタントなど気軽にチャイは飲むことができて馴染みのある飲み物ですが、私がお出ししているチャイは日本で飲めるものとは少し違います。本場でインド人が作る方法を見て、作り方を聞いてきた方法で作っています。茶葉は、CTC茶葉という一度粉砕し丸めたものを使用します。またポットに穏やかにお湯を注ぐのではなく、お鍋で沸騰するまで一気に煮出します。その後ミルクを入れてさらに一気に煮出す。(今はアレンジして豆乳使用してます。)味については、日本スタイルは薄くて沢山の量を飲みますが、インドだと食後のデザートや朝食代わりに飲みますので濃くて甘いです。量も少量を楽しみます。私はいつも朝のレッスンでお出しするので当日のAM3:00に作っています。参加者さんの多いレッスンでは5.5リットル作ることもあります。
シャバアサナから目覚めた皆さんに「チャイを入れてますのでどうぞ〜。」とお配りします。
20kgの荷物をゴロゴロに乗せて
作ったチャイは熱いうちに魔法瓶に入れて持ってきてます。チャイだけで9kgほどの荷物になります。1本1kgのヨガマットのレンタルも合わせると計20kgになる日もあります。(まずまず重たいですが、みんなにお配りしたいので肩がはずれない程度でこれからも頑張りますw)
お一人お一人お顔見つつお配りするのが楽しい〜
チャイは私からのサービス(お気持ち)です
レッスン費にはチャイ代は含んでおらず、これはあくまで私のサービス(お気持ち)です。そこでなぜ私がチャイを生徒さんにお配りするかルーツをまとめてみました。
真冬2℃で行うサンデーヨガの風景。冬も夏も熱くて甘いチャイをお出ししてますよ〜。だってあったかい飲み物っていつ飲んでもホッコリしますよね。
リシケシからGOAへ
話は1年半前(2017年10月)に遡ります。
当時、インドに渡り、ヨガの聖地であるリシケシでヨガの学校に滞在していました。1ヶ月間、勉強(RYT200資格)をしてみっちり基礎から吸収させていただき無事に試験を合格することができました。
ガンジス川にて108回太陽礼拝
卒業後はリシケシ街に移動してハタヨガやアシュタンガの有名な先生のクラスにドロップインしたり、学校での学びを復習したり、ガンジス川を堪能したりと暮らしてました。1ヶ月近く経つ頃、そろそろ次の土地へ移動をしたくなってきました。
そんな私が選んだ土地が南インドのGOAでした!
南インドのGOAは夏です
GOAには海があり、夏を感じることができる。またヨガもできる。ということで、なんだか無性に行ってみたくなったのです。ズバリ直感です。
リシケシは冬でしたがGOAは夏です!
ビーチには意外にも掃除のおじさんが、綺麗に保ってくれてました。
GOAは観光地で、(インドの中では)都会です。お土産屋さんも沢山です。ハエも少なくて綺麗です。日本人には1家族に出会っただけでした。
服・アクセサリー・雑貨・フルーツ屋さん・カフェなんでもあります〜牛もいますw
ヨガクラスも沢山ありました
ビーチにも牛が沢山いました
犬がビーチに丸まって寝てます
猫さんもいます。
土地が変わると食事も大きく変わって、肉や卵などの動物性タンパクを食べれる!(リシケシは宗教的に動物性タンパク質は食べれませんでした)
ひよこ豆のペーストのハムス(フムス)が私的には大ヒットでした〜
南インドはちょっとアレなところ
そ・・・そして、初日レストランでモーニングを注文したら、ポテトも追加でいかがですか?という軽いノリで「ところでドラッグはいる?」と。普通に聞かれてどっひゃーとなりました。そういう土地のようです(^_^;)もちろんそちらは「NO Thanks!!」
トーストはリシケシもGOAも薄い8枚ぎりの東京スタイルです。
そのアレがOKぐらいですから、リシケシには一切なかったお酒もゴアでは飲めます。キングフィッシャービールが主流。オリオンビールやハイネケン、コロナなどと同じく暑い土地に合わせたビールってやっぱり美味しいですね♪
インド人は結構優しい
バスが移動手段のメインです。バイクレンタルも盛でした。
めっちゃ詰め込まれて、めっちゃ揺れます(笑)長距離なので、運転手さんは親切で、座れるよう普通は座れないはずの自分の助手席に入れて座らせてくれました。
GOAから空港へ移動するときも、降りる停留所がわからず英語で運転手さんと問答してたら、最終乗ってるお客さん全員でワイワイと教えてくれました。
アメ村の雰囲気
田舎者の私が中学生の時にアメ村にドキドキしながら来た時の香りがしました。なので警戒心は常にはってましたね(笑)
白人の観光客がとても多くて、みなさんドレッドヘアーのロングでタトゥー、ファッションはレゲエでした。
インド人は結構優しいと言いつつ隙をみては、お釣りなどちょろまかしてくるので、油断なりませんでした(笑)
なので日本人だからって、一円でもセコく取られるのは悔しいので常に戦闘モードでインド人と戦ってました(笑)
やっぱり危険なのか!?
Bookinng.comで予約したはずのホテルが、チェックイン時になぜか予約ができておらず、「あと10分待って」と何度も言われ、2時間以上待たされてもう待てない!と騒いでいたら、、、ボスの部屋に通されました。そこで交渉した結果、安くボスの使ってないプライベートのお部屋を借りることができました(笑)交渉成立し、コーヒーを飲みつつ少し世間話をしてましたら、ボスは医者らしくホテル経営は趣味なんだそうな。英語も分かりやすかったのであるご質問をボスに投げかけてみた。「なんであなたはGOAでホテル経営してるの?」すると、「とても良い質問だ。続きは呑みながら私の部屋でしよう」と言われたので身を守るために「そ・・・そろそろ瞑想の時間なので失礼します!」と速攻避難しました。
近寄りすぎると危険な香りがしました(笑)
GOAでの過ごし方
過ごし方としては、ヨガの学校で学んだ時に必死に書き留めてたノートをまとめ直すことに時間をメインで費やしていました。
チャイを飲みつつ。
リフレッシュにウィンドウショッピングしたり
ビーチを散歩したり
ビーチのテラスで昼寝したり
GOAは清潔ですし、ご飯も美味しいし、ビーチもあるし、とっても楽しくバカンスに来るのはとってもオススメの土地です。長期滞在も良いでしょう。
GOAで1週間過ごしてみて
でも1週間も過ごしていると何だかちょっと疲れてきました。
観光地だからしょうが無いのでしょうが、客引き。物乞い。とにかく騒がしかった。完全に外者という感覚に疲れたのかも。。。
アクセサリー屋のサニー
ある日、街を歩いていると良い感じのアクセサリー屋さんを発見したので入ってみました。
こんにちは〜と入ったら、店主は「Hi」と軽く挨拶したきりで、彼は黙々とアクセサリーを作っていました。
あれ??他のお店みたいにセールスしてこないな。とちょっと他のお店とは違う雰囲気を感じたのです。後で知りますが、彼はサニーという名前で、このアクセサリー屋さんのオーナーさんでした。
My name is Sunny.「晴れ」のサニーだよと教えてくれた。
そしてアクセサリーをゆっくり自分のペースで見ることができたのです。どれもサニーの手作りで素敵だった。
しばらく見てると、どうぞ〜とチャイを出してくれたのです。
びっくりして「え???注文して無い。無い。」と言うと、サービスだよ座って飲もうよ〜と誘ってくれました。そこには常連さんお二人が座ってた。サニーは一人の女性を指差して笑う。「この人なんていつもチャイ飲みに来てるだけだから。」
サニーに指差されて笑われた、真剣にアクセサリーを選ぶ女性がこのひと。
ドレッドヘアーの白人の彼女はロシア人。
チャイを飲みつつ4人で世間話をしました。
ドレッドヘアーのロシア人の彼女はバイクでインドまで渡って来たそうな。ゴテゴテにドレスアップされたアメリカンバイクの写真を見せてくれた。彼女が付けてるアクセサリーもとてもワイルド。自分の脚(バイク)で自分のルートを突き進む生き方がカッコイイなと思いました。
ここでチャイを飲んだことがルーツ
私がここでチャイを飲んだことが、私がみなさんにチャイを出しているルーツです。
フラッと来てくれた人に「まずお茶でも飲みましょうよ。」とチャイを出す。将来、こんなヨガスタジオを持ちたいなぁ〜って思ったんですね。最初に料金形態やヨガクラスのタイムテーブルなどの説明じゃなくて、「今日は暑いですね〜」と世間話がしたいなぁと。心が通じ合えるとこんなに満たされて幸せになれる。チャイを飲みながら、「私はここに居ていい安心感」を感じることができたのです。私はサニーに癒されてインド疲れから大きく解放されたのです。世の中には無数にお店がありますが、商品と引き換えにお金を渡すこと=商品の売買って、後からついてくる単なる結果なのかなぁと気づいたんです。
サニーから買いたいって思って買ったアクセサリー(^ ^)
私がサニーに感じたように、生徒さんがこのひとからレッスンを受けたい。って思ってもらえるようになりたいなぁと。単純に商品のやりとり(ヨガのリード)だけじゃなくて私に会いに来てもらえる場を作りたいなぁと。
GOAのビーチのサンセットは最高に綺麗です
そのためには、サニーと同じように”私がまずは、人と向き合うこと。”を大切にしていこうと。
なので私はみなさんにチャイをお出ししているのです。
なのでそんなチャイはプライスレスなのです。